さくら友蔵 - コレクターのひとり言

【訃報】青野武さん亡くなる（声優・俳優・ナレーター）　『宇宙戦艦ヤマト』真田志郎『ちびまる子ちゃん』さくら友蔵など

1995年から2010年までテレビアニメ「ちびまる子ちゃん」の“おじいちゃん”さくら友蔵役の2代目を務めた青野武さんが、9日16時38分、解離性胸部大動脈瘤（りゅう）術後、多発性脳梗塞（こうそく）で亡くなったことを所属事務所が発表した。享年75歳だった。

　通夜と告別式は、妻の青野真砂子さんが喪主を務め、府中の森市民聖苑にて、通夜が4月14日18時から、告別式が4月15日11時から執り行われる予定。

　青野さんは俳優、声優として長く活躍。「宇宙戦艦ヤマト」でヤマトのピンチを幾度も救い「こんなこともあろうかと」というセリフのイメージで語られる技術士官の真田志郎役、「北斗の拳」の海のリハク役、「ゲゲゲの鬼太郎」のぬらりひょん役、「ドラゴンボール」のピッコロ大魔王役や神様役などのアニメのほか、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクや「アダムス・ファミリー」のフェスターおじさんなどクリストファー・ロイドの吹替などでも知られています。

「ちびまる子ちゃん」では、富山敬さんが亡くなったあとを受けて、友蔵(おじいちゃん)役の2代目を担当。ちょっと抜けたところを見せつつも優しいおじいちゃん役を長く演じました。また、劇団芸協、青二プロダクションの仲間だった宮内幸平さん(1995年死去)からは「きかんしゃトーマス」のトップハム・ハット卿などを引き継ぎました。(トップハム・ハット卿はその後、トーマスの放送局移動に伴って納谷六朗さんへ変更)

近年も精力的に活動していましたが、2010年5月末に解離性大動脈瘤で入院したことで、当時担当していた持ち役はすべて降板するか代役を立てることとなり、療養に専念していました。前述の友蔵役は島田敏さんが引き継いだほか、「ワンピース」のミホーク役は掛川裕彦さん、「それいけ！アンパンマン」のドーナツマン役は堀内賢雄さん、「NARUTO-ナルト-疾風伝」でのタズナ役は牛山茂さんが後任となっています。